がんの先進医療が受けられる病院(全国版)

 

がんの先進医療について

がんに対する『先進医療』といえば、技術料が約300万円以上もかかる「重粒子線治療」「陽子線治療」が有名です。
この治療は、患者への身体的負担も軽く、入院日数もわずかであるので、お年寄りにも安心して行える治療です。
ただ、最も高度な技術と精密機械が必要となるため、限られた機関でのみ行なわれているため、一般の方への診療への普及には経済的にもなかなか難しいが、現状です。

粒子線、陽子線治療とは

陽子線や重粒子線はX線や電子線とは異なり、がん病巣にのみに陽子や炭素イオンで高エネルギーを与えることで多くの放射線を病巣に集中し、その周辺にある正常臓器への線量を少ないので、患者様への負担が減り社会復帰しやすい治療と言われています。
ただ、保険対象外のため、高額な医療費が自己負担となります

 

 

粒子線治療を受けられる機関

関東エリア

筑波大学陽子線医学利用研究センター (茨城県つくば市)

群馬大学重粒子線医学研究センター(群馬県前橋市)

国立がんセンター東病院(千葉県柏市)

重粒子医科学センター病院(千葉県千葉市)

 

東海エリア

静岡県立がんセンター(静岡県駿東郡)

クオリティライフ城北 (愛知県名古屋市 ※…2012年以降の開始予定)

 

関西エリア

兵庫県立粒子線医療センター (兵庫県たつの市)

 

甲信越エリア

若狭湾エネルギー研究センター (福井県敦賀市)

福井県陽子線がん治療センター(福井県福井市 ※…2011年3月開始予定)

 

九州エリア

がん粒子線治療研究センター (鹿児島県指宿市 ※…2011年4月開始予定)

九州国際重粒子線がん治療センター (佐賀県鳥栖市 ※…2013年以降の開始予定)

 

 

新たな可能性の先進医療「強度変調放射線治療」

全国14ヶ所の病院で治療が可能、

一般的に有名なX線を用いた放射線治療においても、多方向から病巣に限局して照射する方法が近年の技術向上の結果可能となり、副作用などによる患者の身体的負担を軽減してくれます。その方法の一例が、強度変調放射線治療(IMRT)になります。前立腺がん・頭頸部(口・のど・鼻・副鼻腔)がんの治療を行います。技術料は「重粒子線治療」ほど高額ではありませんが、 平均的に約70万?100万程度の自己負担が必要となります。「強度変調放射線治療」は、全国14ヶ所の病院(平成21年度 厚生省データーによる)で治療が可能なため、より近隣の機関にて治療ができることや高額医療制度の導入でより多くの方が利用できるようなカタチで『先進医療』を受けられるようになっています。

 

「強度変調放射線治療」実施医療機関 一覧※1

北海道・東北エリア

 

病院名特徴

北海道大学病院

「キャンサーボード」※2体制を整えることにより、単一の診療科だけではなく、当該疾患に関連する診療科の医師や、薬剤師など第三者医療従事者と呼ばれる方とのの研究会を行いながら、治療に専念する病院です。

 

東北大学病院

『都道府県がん診療連携拠点病院』として認定だけでなく、宮城県立がんセンターの協力のもと、「1県2都道府県がん診療連携拠点病院(本院と宮城県立がんセンター)」として、全国初の試みとしてこの『ダブルトップ方式』※3が認められた病院。化学療法センターをはじめ、肝胆膵がん、食道がん手術数

は宮城県内で、がん放射線治療数は国内においてトップレベルを誇る病院です。

 

南東北がん陽子線治療センター

国内の民間医療機関としては、最初のがん陽子線治療センター。
「切除をせず、長期入院も不要、仕事をしながらでも治療ができる」ということが、最大の特徴の治療方法。ここには世界最先端のがん治療機器である『陽子線照射装置』があり、多種に渡ってのがん治療の取り組みがされています。

関東エリア

病院名特徴

国立がんセンター東病院

上腹部外科(上腹部にある腹部臓器、胃・肝臓・胆道・膵臓などに発生した悪性腫瘍に対する外科的治療)の名医として名高い木下平医師をはじめ、頭頸部がん治療医など数々の名医が在籍している病院として有名。組織内に臨床開発センターがあり、最先端の研究内容をいち早く臨床に応用する事に重点を置いている。院内も清潔感があり入院環境としてよいと評判です。

 

千葉県がんセンター

チームで支えるがん医療を合言葉に、様々な職種のサポートチームで構成した『緩和ケアチーム』を結成し患者や家族の抱えている不安等をサポートする治療を行っています。がん発生についての仕組みや、悪性腫瘍に関する研究を行う研究局と連携をとりながら、高度な診断治療を行っている病院です。

 

東京大学医学部附属病院

様々な病気に対応し、医療設備等、医療レベルはトップクラスとも言われる病院です。

 

癌研有明病院

がんに関する最先端の高度な技術を受けられる、日本初のがん治療に特化した病院。
ここでは患者が専門家を渡り歩くのではなく、患者を中心に専門家たちが集合する『医療システム』をもち、患者をすべての面から支援してくれる病院。
がん研究会としても歴史があり、現在においてがん診療の規範として高い評価を得ている。

 

東京女子医科大学病院

平成19年10月に『至誠と愛に基づく全人的ながん医療』という基本理念のもとに、全学的組織としてがんセンターが発足した。
このセンターでは、がんの診断や治療を担当する病院部門と、がんの基礎的な研究を担当する研究部門に分かれているが、それぞれが有機的かつ合理的に連携し各業務に特化した6つの部署(室)を配置することで最先端の高度ながん医療を効率的に行っている。

東海エリア

病院名特徴

聖隷浜松病院

手術数は年間約万件と県内最多として全国でも指折りとされる実績をもつ地域がん診療拠点病院。複雑な治療には診療科や部門を超えた『センター機能』を充実させ、チーム医療で治療に専念。昨年4月には耳鼻咽喉科と眼形成眼窩外科、口腔外科が連携した「頭頸部・眼窩顎顔面治療センター(略称・頭頸部センター)」を開設し、総合的な治療に取り組んでいる。

 

名古屋第二赤十字病院

「高精度放射線治療センター」を開設し、同時に愛知県下で初の高精度放射線治療装置「トモセラピー」※4を導入し治療を行っています。その他においても数多くの治療装置を導入し、患者の病状に応じた最適な治療を選択できる病院。

関西エリア

病院名特徴

 

滋賀医科大学医学部附属病院

高度がん医療の均てん化※5を支援する組織『腫瘍センター』を完備。
県内医療機関との連携のもと、県のがん医療の発展を迅速に推進する組織としての役割を担う。県内での評判は非常に高く、設備をはじめ治療内容も充実している。

 

京都大学医学部附属病院

外来がん診療部、入院がん診療部、がん診療支援部の3つで治療部隊を構成。各診療科の枠を超え、患者本位の集学的な治療を実現することを目的に、外来がん診療においてユニット制を導入し、それぞれのがんに関連する診療科の医師が合同で診察を行う集学的な治療が可能。

 

近畿大学病院

全国の大学病院に先駆けて『腫瘍内科学教室』および『放射線腫瘍学教室』を院内に設置。これにより各診療科でもがん医療に特化して治療を行っている。平成21年4月には大阪府より「がん診療連携拠点病院」に指定されている。

 

神戸市立医療センター中央市民病院

造血幹細胞移植・増殖臍帯血幹細胞移植、下肢血管再生療法、高精度放射線治療、がんの総合的治療、新薬の治験、PET-CT検査、脳血管内治療など多岐に渡る高度専門医療に取り組んでいる機関。2008年より臨床研究として『角膜移植』『難治性骨折の細胞移植』『関節軟骨移植』などにも取り組んでいる。

九州エリア

病院名特徴

長崎県立島原病院

九州初の厚生労働大臣が定める先進医療(IMRT)の承認施設。
県内はもちろん、県外からも多数の患者さんが訪れている。

 

※1 厚生労働省のデーターを元に、AVOCOMにて調査した結果です。近年実施機関は増加しておりますので、上記以外でも存在することがあります。あくまでご参考までにお願いいたします。

※2がん患者の状態に応じた適切な治療を提供することを目的として医療機関内で開催される検討会のこと。
※3診療連携拠点病院が都道府県に2か所あること。基本的には1か所みたいです。
※4エックス線を使った画像撮影装置と放射線照射装置を一体化させた機器で、複数箇所にあるがん病巣も同時に治療することが可能、メスを使用しないため、数回の通院でがん治療ができる。心筋梗塞(こうそく)などの持病があり、手術の際に身体的負担が大きい患者に有効とされる治療方法。
※5単に地域の格差をなくすということではなくて、幅広く各地域での医療の体制を底上げしていこうという意味